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RYUZO NAKATA HISTOIRE-16

  • 執筆者の写真: RYUZO NAKATA
    RYUZO NAKATA
  • 2021年7月2日
  • 読了時間: 3分

今回は 社内のアトリエの事

アトリエは3つあります 何で?


1つは : アトリエフルー (柔らかい)と言ってシルクローブのアトリエ

2つ目は : アトリエタイユール (スーツ) と言う ジャケット系のアトリエ

3つ目は : パターンとトワル (シーチング) を専門に組むアトリエ


1

縫い子さん達はウンガロ氏が会社を作った時からの人がたくさん

60年代には メゾンの下で沢山の男達がナンパの為に

縫い子さん達の仕事が終わるのを待っていたそう

後日 あの白衣が良いのかと思った

なぜなら白衣の中は直接下着

頻繁に 何か見えた事があるので

でも 外部者は見えないしな・・・まあ いいか

さて

僕のデッサンからして 沢山のファンタジーが

アトリエで型が組まれ スタジオで生地が決まると

アトリエのシェフを呼んで説明が

シェフがアトリエに戻り ローブを作る担当を選び

シェフからの説明を聞いた後 数分間 デザイン画をじっと見て

頭の中に雰囲気を作り アタックするのだ 凄い

数回のフィッテイングから最後縫い上げるまで

仕上げなくてはならない


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スタジオでの最終チェック・・・


特注の大きい物は 数人が担当になり

トワル→仮縫い→裁断→刺繍→仮縫い→芯などの選択→縫製

完成→

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シェフ 飲んでばかり? 指示は完璧


コレクション前夜 担当していた物が出来上がれば

飲み始めて良いのです 手伝ったりも


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綺麗だったっぽい・・・ね・・・

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黙々と・・・

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全てバイヤスカット 円形カット ハンドまつり縫い

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ドラッペ物は中に色々な仕掛けがあるのです

こんなのが作れるから凄い

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あはは 手伝いに・・・

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色々と考えさせて 迷わせてあげた 大好きなフルーのアトリエチーム


2

まあ 硬い系で基本はスーツかな

シェフはデイオールから来た真面目な人

オートクチュールなら全てバイヤスカットのパンツスーツで

普通の倍以上の生地を使い 数百万円になるのです

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若者も頑張れ・・・

僕の首からぶら下がっているポシェット この中にピンが入っている

これをアトリエから貰うと 7年働く(居る) と言うジンクスが

ちなみに僕は3つ貰いましたが 21年には届かず その前に辞めました

ウンガロ氏が翌年にリタイヤする事を知っていたから

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黙々と・・・

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ローダンゴット

モデルはリンダ フランスのw杯優勝の時のキーパーのバルテと結婚

その夏 サントロペで見たな


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スーツのアトリエと言っても 普通では無い


3

僕のデッサンが渡り シーチングをひたすら組むアトリエだ

やっぱり トワリスト達も デッサンを数分見てから

シーチングを裁断して一気に行く

シーチングを組み終えるまでデッサンを見ないのだ

最期にちょっと見て デタイユの調整 凄い

デッサン通りじゃなくても 綺麗ならOK

4人居るけど 1人1日 3型は出来るから

膨大な数のトワルを組んで ウンガロ氏に渡し

それで ウンガロ氏はお仕事を・・・

この段階が一番高いのです


まあ・・・色々あります

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僕が居た80年代は 本当にアトリエが素晴らしかった

皆んな良い性格 親切 丁寧 仕事は職人

どんな絵型を渡しても 何でも出来る

そんな人達が どんどん定年を迎え

僕が辞める2000 年には若い人にバトンタッチだけど

根気のある人も 技術がついていく人もなかなか居ない

今の若い人達 普通のパターンを引くのも ださ過ぎ

基本から違ってる 終わってる

残念

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